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あれこれ

与えられるのではなく、道具もルールも作るクリエイティブな「昔の遊び」

自分たちでルールを考え遊びをつくっていた

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「自分たちでルールを考える昔の遊びは、独創性や年下への思いやりの心を育ててくれたのかもしれませんね」。そう語るのは、昔の遊びを紹介している刈谷市郷土資料館の吉岡さんと山田さんです。

現代はスマホやゲーム機で遊ぶ子どもが多いですが、昭和50年代生まれくらいまでなら、コマやメンコ、ビー玉などのおもちゃを使って遊んだ記憶のある人も多いのではないでしょうか。「例えば、コマ回しも最初はただ回すだけ。

でも、できるようになるとそれだけでは物足りなくなってくるから、こうして皿に乗せてみたり、皿に乗せたまま鬼ごっこしたり。皿は小さい方が乗せるのが難しいから、年上と年下で皿の大きさでハンデをつけたり、みんなが仲良く遊べるように工夫していましたね」。

お兄ちゃんお姉ちゃんから教わり伝えていたもの

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山田さんには「竹返し」という遊びを披露していただきました。

細く切った10本程度の竹を空中でパッと放り投げると同時に、手のひらを床へ。手の甲で受けた竹を、裏か表のどちらかへふるい落としていく遊びです。

「今はおもちゃメーカーが刺激のあるおもちゃをどんどん開発していますが、昔の遊びはそれに比べれば素朴で道具も単純です。その分、自分たちでレベルアップしていく楽しみがありました」。こうした昔の遊びは、兄姉や近所の上の世代から教えてもらい、少しずつルールを変えながら遊び継いでいましたが、時代の流れもあり近年は伝承されなくなっているそうです。

呼び名やルールは地域により様々

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昔の遊びは、おもちゃに頼らない外遊びも多くあります。代表的なものは「かんけり」、「かくれんぼ」、「だるまさんが転んだ」など。

同じ内容の遊びでも「ケイドロ」だったり、「ドロケイ」だったり、呼び名やルールは地域によって違うことも。 陣地取りゲームの「ひまわり」も似たような内容で「田んぼ十字」や「ねこどん」とも呼ばれています。

ルールは、円の中と外側の花びらのような部分で二手に分かれ、外側のチームが中の人に触られずに一周できたら勝ち。 図形の大きさを変えれば少人数でも大勢でも遊べ、男の子がおとりになっている間に女の子に先に行ってもらうなど、性別や年齢にによる体力差、能力差も関係ありません。

山田さんと吉岡さんに小学校の運動場で再現していただきましたが、二人とも子どもに返ったように楽しそうでした。「小さい頃に経験を通して覚えたことは忘れないものです。自分たちで考えながら遊ぶ楽しさを、今の若い世代にもっと伝えていきたいですね」。

いつでも自由に遊べる昭和のおもちゃ

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今回取材協力をいただいた刈谷市郷土資料館では、昭和30年代の教室や民家の部屋の再現展示を行っています。実際にコマやメンコ、ビー玉などの懐かしいおもちゃで遊べる畳のスペースもあります。

昭和30年代の展示や館内での体験を通じて、現在の生活とのつながりを感じ、当時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。(取材:片山京子)

【インフォメーション】

刈谷市郷土資料館

住所:刈谷市城町1丁目25番地1

電話:0566-23-1488

開館時間:9:00~17:00 休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)/年末年始(12月29日~翌1月3日

入館料無料

駐車場なし。近くの亀城公園駐車場を使用してください。

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