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あの人

知立だけの 伝統文化を 次の世代へ。「ちりふ座」

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毎年5月2日、3日に行われる知立祭りで2年に1度披露される山車文楽。日本でも知立にだけ残っている貴重な伝統文化だ。

今年の知立祭りでは、昨年、ユネスコ無形文化遺産に登録された「知立山車文楽・からくり」も特別上演されます。

二度と途絶えさせないために...使命感を持って劇団を結成

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文楽とは、日本に古くから伝わる人形劇。3人の人形遣いが息を合わせ1体の人形を操る。知立の山車文楽は、知立まつりで町に繰り出す山車の上でこの文楽を上演するというもの。日本ではほかに例のない貴重な文化で、ユネスコ無形文化遺産にも登録された。

270年以上の歴史を市民が守る

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ちりふ座は、この知立ならではの伝統文化を後世に残そうと、知立まつりの人形連に属する有志によって2010年に結成された市民劇団だ。メンバーは年齢も職業も性別もバラバラの19人。月に3回ほど集まって稽古をしている。それでも足りない分は、それぞれが自宅で自主練習をしているのだとか。

「270年も前から続く貴重な文化ですが、戦後に一度途絶えてしまったことがありました。残っていた資料を元になんとか復活できましたが、二度とそんなことがあってはならないと強く思っています」と語るのは、座長の野村裕之さん。「自分たちの文化は自分たちの手で守る」という使命感が、メンバーたちを突き動かしている。昨年9月に行った上演会は大成功。野村さんをはじめメンバーは、新しい演目を習得するため稽古に励む日々だ。

野村 裕之

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知立市出身。ちりふ座結成時から座長を務める。知立市内に5つある人形連のうち、宝町連に所属。知立市役所に勤務し、市民にとって暮らしやすい街となるよう市政運営に従事する。

ちりふ座

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知立伝統の山車文楽を後世に残すために活動する市民文楽劇団。「伝統文化の継承」「個々のスキルアップ」「仲間づくり」などをモットーに月3回ほど稽古を行っている。その活動を応援しようと、次代の文楽界を担う期待の星として評判の人形遣い、大阪人形浄瑠璃文楽座五世豊松清十郎氏が月に一度指導に当たっている。

(キャッチネットワークのライフコネクトチャンネルマガジン・ケーブルテレビの向こうがわ。2017春号より)

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