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あの人

中日クラウンズは僕にとって特別!人生を変えたゴルフストーリー

今回の案内役はこの人!
ゴルフクラブ製造会社社長にインタビュー

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川村茉由さん(モデル/タレント)

元「SAKAE GIRLS」リーダー。チャームポイントは愛らしい笑顔。広告やCM、ショー、FMのミュージックナビゲーターなど幅広く活躍しています。ゴルフ好きな父の影響もあり、この春ゴルフを始めたいと思っているところ。

宮地啓介さん(株式会社ゾディア 代表取締役)

部品製造の会社に勤めていたときに、趣味が高じて自分でパターを製作。中日クラウンズでプロに自身のパターを直接営業したことを機に、今に至ります。現在49歳。愛知県知立市のZodia本社に加え、全国および世界に100店舗ほど取扱店があります。

知立発「Zodia」
中日クラウンズには深い思い入れが?!

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川村
4月27日から中日クラウンズが始まりますが、宮地社長はとくに思い入れがあるとか?

宮地
僕は21歳でゴルフを始めたんですが市販のパターに満足するものがなくて、いっそのこと自分で作ってやろう!と思ったのが最初です。当時、勤めていた会社で部品加工の仕事をしていたので、休憩時間や休日をつかってコツコツ作っていたんです。製作したパターのレベルを知りたくて、中日クラウンズの会場に持ち込み、直接トッププロにテストしてもらおうと交渉しました。

川村
バイタリティーがありますね! プロはどんな反応だったんですか?

宮地
尾崎三兄弟が活躍していた時代。直道プロと健夫プロには試してもらえたので、その調子でジャンボさんに声をかけたら「何で俺がこのパターを試してコメントしなきゃならないんだ!」と一喝されました。さすがにジャンボさんは受け取ってもらえませんでした。そんなこともありましたが、数年後にドイツの有名なプロが来日した際、知人に書いてもらったドイツ語の手紙を手に、パターを使っていただきました。この頃、何人かのプロ達に評価してもらえたことが、その後自分の生業にしていこうと思うきっかけになりました。

川村
青木功さんとも交流があるんですよね!

宮地
4年間専属でクラブ調整をやらせてもらい、かわいがっていただきました。クラフトマンとしての知識やレベルは青木さんに育ててもらったようなものです。

大切にしているのは「感謝と反省」

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宮地
その後独立したものの紆余曲折あったんですが、自分が一目惚れしたクラブを作っていた千葉文雄という職人と一緒に仕事をしたいと思い、共に「Zodia」を立ち上げました。

川村
中日クラウンズでのエピソードから始まり、今では国内外に100店舗ほど取扱店があるほどの規模に! 会社を大きくしてこられた宮地社長が経営で大切にしていることは何ですか?

宮地
「感謝と反省」ですね。若い頃は反省なんてしたことなかったんですが(笑)、従業員が増えていくにつれて自分一人じゃ何もできないってことがわかるようになり。従業員に感謝し、言葉に耳を傾けること。そして取引先の要望にも耳を傾けるようになりました。
今はデザインや加工、組立ては知立本社で、研磨は千葉がいる兵庫の神崎工場で行なっています。神崎工場にも週に一度は足を運んで製造状況の確認や意見のすり合わせをしていますが、いつも道中に良いデザインや構想が浮かんでくるので、自分にとっても貴重な移動時間なんです。

使うほどに愛着の増す「Zodia」のクラブ

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川村
宮地社長は千葉さんが手がけるクラブのどんなところに惹かれたのですか?

宮地
ウエッジが最も特長的なんですが、ポイントは付け根部分の独特な形状。構えたときにボールを運んでいくイメージができるんです。「Zodia」のクラブは使いこむほど、その良さが分かっていただけると思います。10年以上の古いお客様も多いんです。

川村
ウエッジはどれくらいの金額で買えますか?

宮地
1本2万8,000円から販売していますよ。質にもデザインにも自信があります!

川村
社屋の中にもたくさんのクラブが並んでいますね!

宮地
これは販売用ではなく今まで手がけてきたクラブ。追加でオーダーが入ったときのためにマスターをとっておくんです。自分にとってはすべて名器です。中にはプロ達に納めたクラブもありますよ。

川村
野球選手のユニフォームがズラリと飾ってありますが圧巻ですね!

宮地
クラブを納めたときにプレゼントしていただいたものです。お客様にもドラゴンズファンの方が多いので、皆さんにも見てもらおうと思って飾ってあるんです。

ビギナーがまず購入すべきクラブとは?

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川村
このシャフトがボーダー柄のクラブ、「muta MARINE」のロゴが入っていますね! 私このブランド大好きなんです。

宮地
「muta MARINE」とコラボして作ったんです。「muta MARINE」はマリンテイストを取り入れたファッションブランド。ゴルフグッズもおしゃれに楽しみたいという人にぜひ使ってもらいたいです! 試しに構えてみますか?

川村
はい、ぜひ!

宮地
構えるときは背筋を反らせて腰を張るように前傾姿勢で。そうそう! いい感じです。

川村
私はこれからゴルフを始めたいと思っているんですが、クラブは何から揃えるのが良いですか?

宮地
まずは中古クラブの7番だけを買って練習することを勧めます。大事なのは自分が振りやすい重量を選ぶこと。それがしっかり当たるようになったら足りない番手のクラブを揃えて、どんどんコースに出て慣れることですね。

ゴルフの魅力は「思うようにならないこと」?!

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川村
上級者はどのように選ぶと良いですか?

宮地
自分に合ったクラブを的確にフィッティングしてくれるスタッフさんと出会うこと。調子が出ないから買い替えるのではなく、ヘッドの角度を変えたりグリップの太さを変えてもらったり。僕は、単にゴルフクラブを売って終わりではなく実際に使ってもらった後も調整して、うまく当たるように伴走していくことこそ、販売する側の仕事だと思っています。

川村
コースは自然がいっぱいで気持ち良さそうですね! 宮地社長が思うゴルフの魅力ってどんなところですか?

宮地
思うようにならないこと。同じコースを100回まわっても200回まわっても、ボールは絶対に同じところにいかない。作る側も同様で、いいデザインができたと思っても、すぐ次のことを考えている。飽きないし、尽きない。

川村
思うようにコースがまわれず心が折れることは?

宮地
自分との闘いです。自分の感情を表に出した方が負け。始めたときに親父に言われたのは、「ゴルフは4人で行うスポーツ。一緒にまわった他の3人からまた一緒に行こうと言ってもらえるプレーヤーになれ。打ったらとにかく走れ」って。初ラウンドは走り過ぎて靴擦れして、途中で裸足になりました(笑)。

ヘッドの裏側のデザインにも凝る

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川村
クラブの中には、ヘッドの裏に凝ったデザインが施されているものもありますね。

宮地
ヘッドの裏ってわりとシンプルなものが多いんですが、僕は使い心地に加えて、デザインにも凝りたいなと思っていて。遊びごころを効かせているんです。

川村
とってもオシャレ! ちなみにクラブ以外の商品も作っているんですか?

宮地
キャディバッグやポロシャツなど、オリジナルグッズも作っています。それらはお客様から要望があって作るようになりました。名古屋市にある直営店のみの限定モデルなんかもあるんですよ!

西三河で世界を目指してみたい

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川村
宮地社長はこの先も愛知県知立市で会社を続けていく予定ですか?

宮地
そうですね。愛知県の西三河地域は機械工作に関してずば抜けた技術を持つエリア。タッグを組めるような企業があれば、世界で勝負できる商品が西三河で開発できることも夢ではないと思うんです。
一緒に夢を語れる社長たちが集まって、どれだけのものが作れるか挑戦してみたい。

川村
商品を開発したら、数年前の「中日クラウンズ」のときのように宮地社長がトーナメントで直接プロに営業なんてことも?!

宮地
もちろん! 西三河が誇るすばらしい商品を作れたら、僕がアメリカのツアーに乗り込んでプロにアタックしてみたいですね!
(取材:広瀬良子)

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